OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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RIN OHASHI

大橋 倫

34歳
会社員
愛知県出身
MTF

#017 2019年4月撮影

私にとってのカミングアウトは、自分に対する「覚悟」を表明することです。

それは、人生のテーマである「個性を活かして、私らしい成幸を叶えること」です。

MtFのトランスジェンダーですが、

今は性別を特別意識することはあまりありません。

男性として生まれたことは運命で、

女性として生きていくのも運命で、

その事実が変わることはないのだから、

良いことも良くないことも、

自分を取り巻く全ての現実と向き合い、

少しずつ、認めて受け入れていこうと、

思えるようになっていきました。

LGBTである前に、「Rin」という1人の人間の人生を生きているのだから、

ありのままの自分を知り、愛して、

最高の人生を思いきりENJOYしよう!と思うようになったのです。

そのためには、自分を信じ続けることが大切です。

私はきっと未来で輝いているのだと。

姉2人を持つ末っ子長男として生まれた私は、

両親が抱く理想の長男像を演じることが辛かった。

両親から愛されていたからこそ、辛くて生きることが苦しかった。

母とは特に分かり合えなくて衝突しました。

離れたくて、アテもなく愛知県から上京しました。

母は私を心配して、食べ物などを送ってくれたこともありました。

そんな母が上京後間もなく、原因不明で急逝しました。

LGBTとかは関係なく、子として母に何もしてあげられなかったことをとても後悔しています。

亡き母にしてあげられる唯一のことは、1人の人間として、母からもらった人生が最高にHAPPYだったと報告できるような生き方をすることです。

次のランナーに送るエール。

LGBTであることを公表するためではなく、あなたが、あなたの個性を活かして、あなたらしい成幸を叶えるために、あなたの人生を楽しむことを表明するカミングアウトなら、それはきっと他のマイノリティを勇気付ける大きなキッカケになると信じています。