OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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SUMIHIRO KAWAZOWE

川添 壽美洋

35歳
介護職
佐賀県出身
ゲイ

#017 2019年4月撮影

兄姉へのカミングアウトがいちばん大変と、ずっと思っています。母親にはじめて語ったのも、つい数年前です。

「同性愛ってやつ?」

予想した通りの回答でした。元々閉鎖的な環境だったので、当然といえば当然ですが。

20歳くらいの時に、俺を好きになってくれた女友達にやむなくカミングアウトしました。

しかも7/7七夕の日に(笑)

今でも、「好きになった人から大事な話があるんだ」って七夕の日近くに言われたら、もしや?って思うくらいには、軽いトラウマらしいです(笑)

まぁ、今では、本当に良き友人ですが。

東京出てくるって時に見送り来てくれたのも彼女だけだし。

「本当は俺と知り合ってどう思ってる?」

って聞くと、見識が広がった、だそうです。

TVや漫画とかだけの世界と思ってたのが現実にあって、、

ゲイ同士の恋愛も、さして男女と変わりないんだ、って思って前より仲良くなれた、との事でした。

カミングアウトは、ひとりひとりの暮らす環境によって違うもの。やり方もそれぞれでいい、カミングアウトしない選択があってもいい。でも、社会が少しずつ変わることで、ひとりひとりが暮らす環境も、カミングアウトして生きる道を選びたくなるものへ、選びやすいものへと変わっていくとも思います。

カミングアウトする事で、新しい繋がりが出来る可能性もあります。

逆に繋がりが切れる事もありますが。

誰かが勇気と誇りをもって踏み出した一歩を、誰かの一歩とやさしくつなぎ合わせて、つぎの誰かが自分のタイミングやリズムで歩き出すための、大きなエールに変えていく。そんなムーブメントをいっしょにつくっていけたらいいな、それを通じて、大切な人たち、そして俺を支えてくれた仲良しの友達へ恩返しをできたらいいな、と思っています。