OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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MICHIKO UMEDA

梅田 道子 (右)

54歳
自営業
北海道出身
レズビアン

#017 2019年4月撮影

物心ついた時から、自分は女の人が好きなんだという自覚はあった。ただ、そのことで特に悩んだり苦しんだりした記憶はない。
シャルル・アズナブールというシャンソン歌手の曲で、『人々の言うように』というドラァグクイーンをテーマにしたものがある。子供のころからこの曲を聴いていて、男性同士の恋愛があることは知っていた。男性同士があるなら、女性と女性の恋愛もあるだろうな、と思った。だから、女性に対して恋愛感情を抱く自分も受け入れられたのだと思う。
その後20代になって、まず姉に、そして初めての彼女ができたタイミングで母にも伝えた。子供のころからいわゆる“女の子”らしさとは無縁だったためか、姉も母も特に驚くことも反対もなく、当たり前のことのように受け入れてくれた。
家族にカミングアウトしたいけど言えないという人もいると思う。個人的には、自分をしっかり持ってから伝えた方がいいと思っている。自分自身がセクシュアリティを受け入れられていなかったり、迷いがあったりすると、本当に伝えたいことは伝わらない。
自分のセクシュアリティで悩んだら、ちょっと外に出てみるのはどうだろうか。外に出るというのは、LGBTQ当事者のコミュニティに飛び込むのでもいいし、趣味のサークルに入るのでもいい。本を読んだり映画を見たりして、見聞を広めるのもいいと思う。
世の中はだんだん変わってきている。もっと良くするために私たちができることは、恐れずに最初の一歩を踏み出すことなのではないだろうか。

KAGUMIKO OTOMO

大友 香果子 (左)

42歳
自営業
東京都出身
レズビアン

#017 2019年4月撮影

生まれて初めて、心の底から好きだと思えた人は同性でした。その人と付き合うことになったタイミングで母に
「いま、付き合ってる人がいるんだ。その人、女の人なんだよね。私、レズビアンだと思う。」
とカミングアウトしました。母は
「そうなんだ。よかったね。」
と、普通に祝福してくれました。無条件に受け入れてもらえた瞬間でした。
じつは母には2回カミングアウトをしています。最初はその2年ほど前。思春期を迎えても、どうにも異性に興味が湧かない。付き合ってみたら何か変わるかも?と淡い期待を抱いて何回か頑張ってみたけれど、やっぱりうまくいかない。なんか変だ、とネットサーフィンの結果たどり着いたのが、Aセクシュアルのサイトでした。読めば読むほど自分のことのように感じて、ほっと一安心。そのまま勢いで母に伝えました。
サイトを見て、私の話も聞いて、母が一言。
「あなたの言っていることはよくわかった。でも、私は違うと思うよ。」
そのときは、やっぱり理解してくれないのね…と思ったものです。だけど彼女と付き合うことになり、ハタと母の言葉を思い出してその先見の明(?)にびっくり。もしかしたら、こうなることをうすうす感じてたのかもしれないなぁ…と感じたのでした。
私と彼女はそれから共に笑い、ケンカし、山あり谷ありで今年15年を迎えます。この先もきっと、こんな感じで人生を一緒に歩いていくんだろうな、と思っています。
カミングアウト、本当を言うとしてもしなくてもいいと思っています。言いたかったら言えばいい。言いたくなかったら言わなくていい。そしてそのことで負い目とか、嘘をついてるなんて感じる必要はない。自分が居心地よくいられることが一番大切だと思っています。人生は長い。世界は広い。私らしく、そして、あなたらしく生きることが幸せなんだと思います。