OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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SAEKO MORI

森 紗恵子 (左)

24歳
会社員
栃木県出身
バイセクシュアル

#017 2019年4月撮影

私には、世間一般がイメージする「カミングアウト」はありませんでした。自分のセクシュアリティーに自覚を持ち始めたとき幸運にも周りに当事者がいたため、自信を持って受け入れることができました。おかげで私は自分のセクシュアリティーを「隠している」時期を経ずに、家族や友人に伝えることができました。
そんな風に「カミングアウトらしいカミングアウト」はなかった、という自負があった私ですが、最近は少し考えが変わってきました。カミングアウトの「らしさ/らしくなさ」とは関係なく、私たち当事者には日々の中でカミングアウトがついて回るのです。新しく誰かに出会うたびに、カミングアウトするか否かの選択を迫られるだけでなく、伝えるとしたらどう伝えるか、どんな反応を受けそうか、いろいろと考えながらコミュニケーションを取る必要があります。基本的にはオープンな私でも、この「日々のカミングアウト」による精神的な負担は少しずつ積もっていきます。悪気なく差別的な言葉をかけられたり、反応に困っている様子をされたり。そんな反応をもらうことが多くても、私がその人のとっての初めての「当事者」になれることには大きな意味があると考えています。「どこかで聞いたことがあるLGBTQ+」ではなく、「身近にいる人」になることは、その人の認識を変える第一歩になれるのです。
将来的には「カミングアウト」という言葉が忘れられた世の中になってほしい。でもそのためには、カミングアウトが普通にならないといけないという矛盾があります。カミングアウトの必要性を感じない人、したくない人、できない人に無理にしてほしいとは思いません。私は「カミングアウトしたい(できる)」という気持ちを使って、少しずつ「カミングアウトのない世の中」を実現していきたいです。

MAYU KUNO

九野 真優 (右)

23歳
会社員
千葉県出身
レズビアン

#017 2019年4月撮影

23歳までは、自分のセクシャリティを隠していました。
よく考えたら1年も経っていません。
自分に自信がついたからカミングアウトしたのか、
カミングアウトしたから自信がついたのか、正直分かりません。
ただ、言えることは、オープンにしてからは今の自分に誇りを持てていること。

人々はわざわざプライベートなことを言う必要はないのじゃないか、と言います。
でも、23年間の経験上、保証します。
「わざわざ」言わないと私たちはないことにされます。
人々の勝手な前提の下で生きていくのは、
面倒だし、疲れるし、腹立たしいし、悲しいです。

だから、私は職場でも、日ごろの生活でも、SNSでも、
やかましいほどアピールしています、「ほら、あなたの身近にもいるよ」と。
「わざわざ言う必要のない」世界は、
あなたが、セクシュアルマイノリティーが身近にもいることを理解してから、
あなたが、あなたの当たり前がほかの人の当たり前ではないことを理解してから、
初めて実現します。

カミングアウトしたくない人はしなくていいと思います。
同時に、カミングアウトをしたくてもできない人もたくさんいます。
だから、オープンにしている私から、あえてもう少しアピールさせてください。
私は、あなたの当たり前とは違います。
私は、世の中のイメージする女性でもないし、男性でもない。
私は私。