OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

AKIE MATSUYAMA

松山 秋絵 (左)

28歳
会社員
長崎県出身
レズビアン

#017 2019年4月撮影

私は、周りの人に少しずつカミングアウトしているのですが、幸い、批判的な反応をされたことがありません。
伝えた後は、毎回、ほっとしたような、すっきりしたような気持ちになり、相手の方とは、嘘をつく必要のない関係になることができます。
私にとって、カミングアウトは、自然体でいられる居場所づくりなのかもしれません。

こんなふうにカミングアウトしている私ですが、もし、もっと昔に生まれていたら、カミングアウトできていたか、それを受け入れてもらえていたかと想像すると、きっとそうではなかっただろうと思います。
LGBTが正しく理解されるよう、声を上げ、活動してくださった先輩方には、とても感謝しています。
私のカミングアウトも、LGBTについて知り、考えてもらうきっかけになっていればうれしいです。

あなたのカミングアウトが、あなたの居場所をもっと心地良いものにしてくれますように!

SANAE OSADA

長田 沙奈恵 (右)

29歳
会社員
東京都出身
レズビアン

#017 2019年4月撮影

私にとって「カミングアウト」は、とても勇気がいることです。

信頼している友人にカミングアウトしようとしたとき、話を切り出してから実際にカミングアウトするまで、30分以上かかりました。
心臓の鼓動が早くなり、足が震え、手が冷たくなって。

承認欲求なのかもしれない。自分勝手なのかもしれない。
相手の気分を害するかもしれない。
それでも、自分の大切なアイデンティティでもある「レズビアンである」ということを相手に知ってもらいたかった。

勇気を振り絞って私が「女の子が好きなんだ」と伝えると、
友人の口から出た言葉は「・・・それだけ?」でした。

友人はすでに私がレズビアンであることに気づいていて、告白をされるのでは、と思っていたようです。
自意識過剰だと、恥ずかしがっていました。

私としては予想外の、色々なことを飛び越えた反応だったので、ほっとすると同時に友人を微笑ましく思いました。

とても懐かしいエピソードを思い出しながら思うのは、
異性愛者の人は「私は異性が好きなんだ」なんて言わないなあ、と。

同性愛者も、異性愛者となんら変わらない生活をしています。
ご飯も食べるし、勉強もするし、仕事もするし、納税もします。
恐れることはありません、ただの人間です。

1日でも早く、カミングアウトに勇気が必要ない社会になりますように。