OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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AYAKO OGAWA

小川 彩子 (左)

30歳
CMプロデューサー
福岡県出身
レズビアン

#017 2019年4月撮影

私がレズビアンだと気がついたのは20歳の時でした。
その頃、一緒に仕事をしていた女性の先輩のことを好きだと気がついた時です。
その先輩はバイだと公言していたので、なんの抵抗もなく「好きかもしれない」と、気づいた瞬間には本人に告白していました。

ありがたいことに、周りの環境がマイノリティはむしろ強み!といった感じだったため、友人、上司、同僚、お客様など、
日常生活においては、「カミングアウト」と身構えることもなく、日常の会話の中で「日曜日は彼女と旅行に行った」等、普通のこととして話せています。

現在は、私のことを知っていて私がレズビアンであることを知らない人はいないと思います。もちろん、「初めて会った」と言われることも多いですし、「男に相手されなかったから」とか「男になりたいんだ」など、理解を得られないこともありますが、それでも普通のこととして日常生活を過ごしています。

先日、会社の後輩に私と接したことで、
「初めてLGBTが普通のことだと、本当の意味で理解できた気がする。」と言われました。
少しだけ嬉しく感じました。

「LGBTだから」という壁や困難もありますが、
「普通のこと」になっていけばいいな。と思っています。

ERIKO KINOSHITA

木下 恵梨子 (右)

26歳
エンジニア
東京都出身
レズビアン

#017 2019年4月撮影

私は今では、昔の自分には想像もできないほどたくさんの人にカミングアウトしています。それでも未だに、初めての相手に伝える時は心臓が冷えて手が震えるほど緊張します。カミングアウトした後も暫くはその人との関係性が変わることに怯えるし、なんでこんなに辛い思いをしなければいけないんだと思うこともあります。
それでも私は、カミングアウトをして良かったと思うし、これからもしていくと思います。
常に秘密を抱えている窮屈さからも、生きているだけで嘘をつき続けなければいけない罪悪感からも解放されて、こんなに素直な自分で生きられる日が来るとは、昔の自分は考えてもいませんでした。
カミングアウトを、したくない人に無理に勧める気はありません。でも、もし嘘をつき続けることに疲れてしまって、生きていくことにしんどくなってしまったら、良かったら選択肢に入れてみて欲しいと思います。世界には思っている以上に、寛容で優しくて、本来の自分を受け入れてくれる人がたくさんいます。