WOMAN ONLYの「GOLD FINGER」というイベントはじめたのは、1991年。これだけ長く続けてこられたモチベーションは「女性同士で恋愛するって、普通のことなんです」というメッセージを、大好きな夜遊びをツールにして伝えたいという思い。スタートした当時は、世の中では今よりずっとレズビアンに対する誤解も多かったので、せめて夜のイベントでは正直になって楽しみましょう！　という提案でした。

だからこそ、「個人」ではなく「公」のカミングアウトである今回の企画は、時代の流れを感じるし、本当に画期的だと思います。

LGBTは特別でもなんでもなく、普通に存在する人間。そして、セクシュアリティはプライベートでパーソナルで、何よりとても大切なもの。だけれど、日本ではまだまだカミングアウトして誤解されることもあるし、言った途端、その人の肩書きに加わってしまうほど、インパクトがあります。その現実を、当事者は全身で痛いほど感じているのだと思います。だから、カミングアウトする場合は真剣に考えますよね。それぞれの事情もあるし、セクシュアリティをオープンにすることだけがすべてだとは思いません。

けれど、恋する気持ち＝人生の醍醐味。そして人生はあっというま。今、この瞬間は二度と訪れません。自分に失礼のないように、心に正直に、楽しみましょう！