OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Manabu Iguchi

井口 学

36歳
イラストレーター/グラフィック・デザイナー/秘書
新潟県出身
ゲイ

#001 2015年3月撮影

俺にとってカミングアウトは、特別なことでは在りません。自身のセクシュアリティに気付いたのが、日本程LGBTに対する偏見の無いオーストラリアに居た頃、と云うことも在って、誰にでもカミングアウトして来ました。ひとにどう思われるか気にしない性格なので、否定的に捉えるひとは相手にしない、と云うスタンスで特別悩むことも無かったです。

否定的に捉えるひとは相手にしない、と云いましたが、此れは余り望ましい姿勢では無い、と自覚をしてます。其れは云ってしまえば、理解してくれないひとは排除する、と云うことにもなるからです。其れではLGBTのことを理解しないひとと同じです。理解出来ないなら仕方無い、では無く、理解出来ないことをどう理解して貰えるか、迄を考えることが出来ないと、唯の自分勝手なカミングアウトでしか無いと思ってます。

俺はカミングアウトで傷付いたことが無いので、カミングアウトと云う行為を若干軽く捉え過ぎてるのだと思います。時代が変われば、其れを気に病んで死んでしまうひとが居た、いや、もしかしたら今でもそんなひとが居るのかも知れません。本当は其れだけ重い行為なのだと思います。

世の中にはカミングアウトが出来なくて悩んでるひと達が沢山居る、そして何故出来ないのか、と云うことを意識することが、今の自分にとっては必要なことの様に思われます。って異性愛者みたいですね、俺(笑)。

次の誰かの勇気在るカミングアウトに送るエール、ですか。俺自身は特に悩みませんでしたからね、やってみたら結構何とかなりますよ、ですかね。大丈夫、カミングアウトした位じゃひとは死にません。