OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Go Yamasaki

山崎 剛

34歳
DJ/大工
佐賀県出身
ゲイ

#001 2015年3月撮影

僕が最初にカミングアウトしたのは兄夫婦です。ちょっと話があるからと家に行って心臓がつぶれるほどドキドキしながら話をしたのが初めてです。メチャクチャビックリしながら、でも理解を示してくれました。その後家族全員にカミングアウト。

母親はクリスチャンだったこともあり、今だに受け入れてはくれていませんが、父は「正直納得はできないが、理解しようと努力はする」と言ってくれました。ありがたくてボロボロに泣きながら話をしたのを覚えています。

自分は元々親にはいつかカミングアウトをしたいと思っていて、ある子持ちの知り合いに相談したところ、「子供は親に迷惑をかけるもんだ」と言われ決心を決めました。その人には今でもとても感謝しています。

僕にとってカミングアウトをするという事はある種の甘えのようなものかと思います。ありのままの自分を受け入れてもらいたいというのは多分にわがままな部分があるような気がします。でもそれで自分の中の苦しい部分が無くなるのなら、それも別に悪いことではないのかなとも思います。

そのかわり、そのぶん人に優しくなれればいい。人に迷惑をかけることを恐れるあまり自分を押さえつけ過ぎてストレス溜めて自信を無くして、他者に対して不寛容になってしまうよりも、そこはいっそのこと甘えてしまってそれを許してくれた人に対する感謝を忘れないように生きて行けばいいんじゃないかと、そう思っています。