OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Yuta Toyama

外山 雄太

24歳
株式会社Letibee代表
北海道出身
ゲイ

#001 2015年3月撮影

僕にとって一番印象に残っているカミングアウトは、北海道にいる両親に対してのカミングアウトでした。僕の父親は元体育教師で、現在中 学の校長先生をやっています。もともと生徒指導に関わっていたこともあってか、幼少期は「精悍な男性らしさ」についてさんざん言われてき ました。当時の僕にとっては非常に苦しく、今回も決して受け入れてくれるとは思いませんでした。

久々に実家に帰り、両親を目の前に座ら せ、「今日は勘当される覚悟で来ました。僕は男性が好きで、いわゆるゲイです。」最初から号泣でした。一通り話し終わると、父親がゆっく り口を開き、「勘当なんかするわけがない。お前が父さんと母さんの子供だということに変わりはないし、自分の人生なんだから自信と責任を 持って生きなさい」といってくれて、また泣いた記憶があります。改めて両親を尊敬しましたし、ちゃんと近況連絡をしようと思った日でし た。

カミングアウトは本当に大変な人の方が多いですし、僕自身、初めてのカミングアウトは、友人が全員いなくなってしまう覚悟までし ました。また、カミングアウトを正義として、美しいものとして掲げ、押し付けていいものだとは思いません。ただ、そうして勇気を出した 自分を受け入れてくれる人がいたら、その人をもっと大切にしたいと思えるはずです。ちょっと天気のいい日に、深呼吸して、ゆっくり大切な 人と話してほしいなと思います。