OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Futaba Kitayama

北山 双葉

19歳
学生/詩人
東京都出身
パンセクシュアル

#001 2015年3月撮影

同性愛の歴史は古い。遡れば紀元前までタイムスリップする。しかし現代の日本ではあたかも新しい嗜好だと思われる。自然の摂理の通りに生きなければならないと、セメントのように意思を曲げない人もいる。私はやっと、他の意見も受け止めた上で自分自身の考えをを固めることができた。

私自身は人間だから、美しいものを愛でることは当然だと思っている。高校3年の受験期のこと。大学入学後の予定を記した書類を作成して大学に提出することになっていた。その書類を両親に確認してもらっているときに私自身の話になった。

「で、あなたはおかまと友達なの?最悪ね」

友達を批判されて憤りを感じた。そして自分自身の指向を全否定されて、顔がくしゃくしゃになるほど喧嘩をした。誤解にもほどがあった。未だに両親には理解が得られていない。

不安を埋められない日は、友達に話せば少しは気楽になる。友達も、理解ある人を作るのも、そこまで焦る必要はない。いつか理解してくれる人が近くに居てくれるならばそれで良い。思春期は、誰かが横にいてくれないと不安で仕方ない時期だろう。殻にこもる必要もないし、辛い辛いと嘆く必要もない。自分から行動し、出会いを作っていくのだ。今の時代は、LGBTコミュニティも増え、意見を共有する場もある。だが、それが首都圏に集中していることに課題が残っている。

生きていくのに、ましてや性別のことで、くよくよ悩むことしかできないほど人生は長くない。できるなら、誰だって自分がつくる人生を歩みたいはずだ。そのためには、super freeな気持ちで、生きていこう。まるで柳の木のように、芯は持ちながらも他の意見も聞き入れる。そんなyourselfな人生を歩んでいきたいし、より多くの人にもそうであってほしい。