OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

Tomohito Yamanaka

山中 友人

29歳
開発系
茨城県出身
ゲイ

#001 2015年3月撮影

私には2つのカミングアウトがあります。

1つ目は、私が吃音(きつおん)症であることです。吃音症は言葉が円滑に話せない疾病で、成人の約100人に1人が吃音者であると言われています。私は小さい頃から「吃り(どもり)」をバカにされ、いじめられてきました。人前でのプレゼン、電話応対、飲食店での注文はもちろん、友人や家族と話すことすら怖い時もありました。これは私だけでなく、ほとんどの吃音者に共通して言えることです。私は多くの友人に支えられ、吃音症を隠さずに受け入れることができましたが、吃音者は「恥ずかしいこと」「忌むべきこと」と認知し、必死に隠そうとする傾向が強いと言われています。

吃音症は、あまり知られていません。私がカミングアウトすることによって、一人でも多くの方に吃音症を知ってほしいです。もし周りに言葉が円滑に話せない人がいたら「もしかしたら吃音症かも」と温かい目で見守ってほしいです。

2つ目は、私がゲイであることです。中学1年生の時に同じクラスの男子を好きになり、自分がゲイであることを確信しました。当時から信頼できる友人にはカミングアウトをしていましたし、両親にも17歳の時にカミングアウトしました。少し戸惑いながらも友人や両親は、私がゲイであることを受け入れてくれました。

約20人に1人がLGBTだと言われているのに、カミングアウトができている人は、ごく僅かです。私はゲイに生まれてきたことを誇りに思っています。そして、もう一度生まれ変わっても、またゲイに生まれたいと思えます。このカミングアウトが明るい未来を切り開く一歩になってほしいです。

最後に私の両親に一言。お父さん、お母さん、育ててくれてありがとう。