OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Mizuho Tanaka

田中 みずほ (右)

24歳
会社員(営業)
東京都出身
パンセクシュアル

#001 2015年3月撮影

はじめてカミングアウトしたのは、2年半前の22歳の時です。中学、高校からの友人に今の彼氏との関係を説明しました。私の彼はFtMなので彼が出来たと報告する時に、性別が女性であることを伝えなくてはなりませんでした。その時に私は性別ではなく、好きになった人が好きであること、彼のことはどちらかと問われれば男性として好きであることも説明しました。彼女たちがどう思うのか、理解が出来るのか、たくさんのことが不安でした。話す時はいつも足が震えました。

最近は芸能界でもLGBT当事者の方々が多く活躍しているので、だいぶ受け入れる方も理解は早く、怖がることなんかなかったなとほっとしたのを覚えています。特に高校時代の友人が、私の話をきっかけにLGBTの知識を深めたり、私がどんな思いで彼といることを選んだのか考えてくれたことがとても嬉しかったです。これからも自分に嘘はつかず、私の幸せをきちんと大切にしていきたいと思います。

全ての人に理解を求めるのは難しいことかもしれません。でもあなたの隣で今笑っているその人は、あなたの声に耳を傾けてくれると信じています。学校や職場のような閉鎖的な場所では自分の考えや感じ方を表に出すのが逆に苦しいこともたくさんあると思います。それでもいつも忘れないでいてください。あなたと同じような苦しみの中でもがき、それでも前を向いてきた先人のことを。今、凛と輝くその人を。そして、かならず全てを受け止めてくれる場所があることを。

Hikaru Miyanaga

宮永 光 (左)

22歳
学生
茨城県出身
FtM

#001 2015年3月撮影

僕にとってのカミングアウトは、自分の在り方を話す上でとても大切な行為です。このセクシュアリティだから感じてきたこと、考えたことがあり、その中で沢山の決断をしてきました。セクシュアリティは自分の個性の一つにすぎませんが、欠かすことができない個性です。これから大切なカミングアウトをしようとしているあなたがまず、その個性を自分で愛でてあげてください。あなたが沢山の人と幸せに生きていかれることを願っています。