OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

COCO

ココ

内部・視覚障碍美容業
東京都出身
オムニセクシュアル

#017 2019年4月撮影

怖い、とても怖い
社会に向かって初めてカミングアウト
私は児童性被害に遭った
小学生6歳だったか 工事現場の黒い影に呼びかけられた
伸びてきたあの手を忘れない

カバンを放り投げ何とか逃げ出した
服はよれよれだった 抵抗してあちこち怪我をしていた
そのあと直ぐには家に帰らずずっと彷徨い
何故だか カバンを捨ててきた事を、親に叱られると焦り1人で頭の中が白く痺れて吐きそうになりガタガタ震えながら 拾いにまた現場へ戻った

地面にカバンから出た筆記用具やノートが散らばっていた。小学校からつづく道は未だに身がすくむ

ずっと恥ずべきこと 自分には価値がないと
自己肯定がしにくかった
その所為かは分からないが、中学生くらいまでスカートが苦手で ショートカット、色黒、ソフトボールをし、まるで男の子のような姿をするのが好きだった  当時は女の子たちに追いかけられ写真を撮られたり、告白された事もある。
しかし 体は残酷にも女性になる
自分の中で女性性を受け入れられた時期をハッキリとは覚えていない。諦めたんだと思う

相手の性自認を理解するが問わず人柄に恋愛対象とする
オムニセクシュアルなんだろう
昔から 好きになった人はどこか中性的部分があり 男性色が強い人は苦手だ
スカートみたいなものをはいた人も好きになったりする

過去の 性被害の影響かはわからないが 時々 不思議なほど 全く恋愛や性が必要のないAセクシュアルにも移行したりもする、その時は軽い摂食障害感に悩まされたりする。

被害者から加害者へと変わる事も有るという
知らないうちに人を傷つけないよう そういう連鎖を断ち切るため表明することに

オノ・ヨーコさんの”カットピース”を知ってる?
対面した相手すべてから身体にまとった服をハサミで切られるパフォーマンスだ
そのオマージュを舞台で叶えたい 最後はやはり観客の残虐性恐怖に慄くのだろうか?

他人を傷つけ傷つけられて心の血を流し生きていく
いつも自分の中にも鋭い刃が光っているのを忘れないで

まだまだ怖いけれど 人を愛するのにカテゴライズせず、されず、そんな気持ちで歩こう
次には愛する人と並んでいられるように

この拙い取り留めない文を読んでくれた誰かが
1人じゃないと思ってくれるなら

WeToo MeToo