Hayato Watanabe
渡辺 勇人 (右)
34歳 |
会社員 |
新潟県出身 |
ゲイ |
#001 2015年3月撮影
20歳の夏、留学先の学生寮のルームメイト(しかも日本人!)に初めてカミングアウトしました。 その後大学の友人にfacebook上で、帰省時に地元の旧友数人に、転職先の会社で、そして昨年サンフランシスコで結婚する前に自分の家族に手紙で。
一生に一度きりのことではなくて、今まで色んな形で何度もカミングアウトしてきた。その結果辿り着いた自分なりの結論は:「幸せになるため」に、必要不可欠なものだということ。
相手が理解してくれるかどうかはあまり考えすぎなくてもイイと思う。それよりも自分がどう生きたいか、常に自分らしくいられるかということの方がもっと大切だから。
LGBTの社会的権利が世界中で認められている現在でも、カミングアウトすること自体はセクシュアル・マイノリティである限り一生付きまとうことです。私達はただアイデンティティを確立していく過程で自分のセクシュアリティに気付いただけで、「選択」した訳ではなく「生まれつき」の特性だから、深く考えてもしょうがないことです。
私はもっと若い頃に漠然と将来を考えた時、「一昔前の一人寂しく死んでいくようなゲイには絶対になりたくない」と強く想っていたので、20代に考えを改めて、最高の旦那様に出会いました。人生のパートナーをみつけて幸せになりたいなら、勇気を出してカミングアウトすることを勧めます。
Gordon Hayward
ゴードン ヘイワード (左)
35歳 |
会社員 |
アメリカ コロラド出身 |
ゲイ |
#001 2015年3月撮影
24歳になった直後に初めてカミングアウトしたのは、その当時勤めていた会社で知り合ったカナダ人の女友達、LGBTのストレートアライだった。
ある日、もうこの秘密を隠し続けるのは苦し過ぎると思って、ビールを飲みながら何気無く「僕はゲイだよ。」って思わず言ったら、「うん、知ってたよ。」と彼女が返して、「ウェルカム アウト」と言って微笑んでくれました。
カミングアウトしないと自分と相手との間に「壁」が立ちはだかり、自信が持てなく、そして自分を愛せない限り他の人に愛されることはないということに気が付きました。
カミングアウト前と後の違いは言葉に表すのは難しいけれど、カミングアウト前は毎日重い岩を背負っている感じ。その岩は日々に大きくなって、押し潰されそうな気持ちになっていった。
一度カミングアウトするとその背負っていた岩は少し小さくなる。毎回カミングアウトする度にさらに小さくなっていった。振り返ると知らない内に重くのしかかっていた岩はもう無くなったけれど、「岩を背負っていた」その力は今は自信とプライドとして残っている。