KASHO IIZUKA
飯塚 花笑
28歳 |
映画監督・脚本家 |
群馬県出身 |
FTM |
#017 2019年4月撮影
私は女性の形をして生まれました
小学2年生のときに、映画監督になると決めました
それから思春期になり、女性を好きになり、自分の性別に戸惑い、自分自身を表すのにフィットする「名前」を
随分長い間探して来ました
苦しい時間を過ごしました
学校や、職場では、より理解されやすい「性同一性障害」という言葉を用い
男性として受け入れてもらえるよう、その都度カミングアウトをして来ました
カミングアウトする度に私は強い違和感を覚えました
私は、性同一性障害(FTM)の飯塚花笑ではなく
性同一性障害(FTM)は飯塚花笑の中の一部だと
自分を「言葉」で説明し、定義しないといけないことに、生き苦しさと苛立ちを覚えて来ました
今は自分のことを説明することはありません
相手に自由に感じてもらうのみです
私は何にも属さないと思っています
それが一番しっくり来るからです
これからの世界は、カミングアウトするまでもなく
見た目や肩書きに囚われず、相手を感じるままに受け入れられる
そんな世の中になってほしい
そう願っていますし
そんな世の中になるために、私は映画をつくっていくと思います