長く住んでいたL.A.で、毎年行われていたダイク・マーチに参加した事が私のカミングアウトでした。初参加でLGBTの友達もいなかった私と、数人の女の子達が一緒に手を繋いで歩いてくれて、本当に心強かった事をよく覚えています。親には認めてもらえなかったし、偏見で嫌な想いをする事もありましたが、LGBTコミュニティに本当に助けられ、自分のセクシュアリティに誇りを持って生きていました。

しかし、日本へ帰国して気持ちが変わりました。帰国して日本の社会に馴染むに従って、自分のセクシュアリティについて話しにくくなってきたのです。そしていつしか私はその事について話さなくなって、窮屈に感じていました。

でも、プライド、アワード、映画祭など、閉鎖的な風潮を変えていこうと頑張っている人たちに出会いました。そして、最近では渋谷区で同性パートナーシップ条例ができたり、こうして「OUT IN JAPAN」プロジェクトがGAPと協力して行われたりと、みんなの努力は少しずつ実っていると思います。

私も、自分に出来る事をしていきたい。私がカミングアウトした時のように、これからカミングアウトするあなたに、それがとっても素敵な事だと、仲間がいるんだと感じて欲しい。だから、私はもう一度カミングアウトします。小さな事を積み重ねて、少しずつ、より住みやすい世界を創っていくために。

あなたも是非、一緒に小さくて輝かしい奇跡を起こしましょう。あなたがあなたの大切な人と手を繋いで街を歩く、そんな美しい事が憚られる事のない素敵な未来を、あなたも是非、仲間と一緒に創っていきましょう。