KAZUTOSHI UCHIDA
内田 和利
37歳 |
弁護士 |
神奈川県出身 |
ゲイ |
#017 2019年4月撮影
中学生のある日、仲の良いある同級生の男の子に彼女ができました。そのときの言いしれぬ寂しさは紛れもない恋でした。自分のものが取られたという思いで、心が揺さぶられたのを覚えています。
このとき、自分は男性が好きなんだと自覚をしました。みんなと違うこと、自分も男性であるのに男性を好きになることはおかしいことだと思い、とてもショックでした。そして、絶対に人には言ってはいけない、隠し続けなければならないと思っていました。
大学生になって、親友とも言える友達ができました。初めてカミングアウトしたのが、その友達だったのです。そのときは関係が壊れてしまうのではないか、受け容れてもらえないのではないか、という恐怖を感じていたのを覚えています。
その後も、カミングアウトを繰り返しながら、徐々に、自分が自分自身に持っていた差別意識が薄らいでいくのを感じました。今ではオープンにしています。
オープンにすると決めたとき、私の心は澄み渡った青空のようでした。
自分らしく生きるためにカミングアウトが必要なら、勇気を持って一歩踏み出しても良いかもしれません。そこには、澄み渡った青空があると思います。