Kei Naito
内藤 慶
21歳 |
学生 |
福島県出身 |
ゲイ |
#001 2015年3月撮影
「実は男の人が好きなんだよね。」
初めてのカミングアウトは同級生の女の子でした。高校3年の春、新学期で久しぶりに会う友人との会話は盛り上がります。しかし自分のセクシュアリティを話していないことで、どこか本当の自分として相手と話ができていないんじゃないかと思うようになりました。実際に恋愛の話になるとつじつまが合わないことも多く悩んでいたので、ついに心を決めて屋上に呼び出しました。
話してみると案外驚きは少なく、笑ってくれました。「応援するよ。」という言葉をかけてもらえてホッとしたのを覚えています。それからは自分の当時好きだった人の話も思う存分できるようになったので、僕の心にも余裕ができ前よりももっと仲良くなり、今では一番本音で話せる親友です。
僕は高校在学中の大震災をきっかけに自分の存在を改めて考える機会が多くなりました。一度きりの人生をもっと自分の気持ちに素直に生きようと決めたから、セクシュアリティについて話したい、聞いて欲しいと思うようになりました。それが毎日を生きている本当の自分の気持ちだからです。
カミングアウトは本当に緊張するし、どんなリアクションが返ってくるかこわいものです。でも、あなたが大切に思っている人なら、きっとどんなあなたのことも変わらず大切にしてくれると思います。相手がセクシュアリティを理解できるかどうかではなく、カミングアウトをしても自分という存在は変わらないということが伝わることを願っています。一緒に頑張りましょう。