私の初めてのカミングアウトは高校3年生の時でした。当時、女子高校に通っていたのですが、昔から見た目がボーイッシュだったので、周りで察していた人は居たのかもしれません。そう思いながらも、中々同級生にも親にもカミングアウトする事はできず、高校3年生になって初めてカミングアウトをした同級生が言ってくれました。「舞花は舞花でしょ。何も変わらないよ。」この言葉を聞いた時、凄く嬉しかった反面、もっと早く言えば良かった。とも思いました。

しかし、こんな風に自分をさらけ出し、受け入れてくれる人が1人でも居たと知っただけで学校生活も変わりました。そしてこの時に私は、2つの感情を持ちました。まず”自分の事を受け入れてくれる人が居るんだ”と知った事。そして逆に”私もそんな存在であり続けたい”という感情です。そんな気持ちを持ち続け、今は音楽を通して『君は一人じゃないから』というメッセージを世界中に伝え、LGBTの存在、そして本当は身近にも居るかもしれない、という事を1人でも多くの人に知ってもらい、住みやすい世の中の実現を目指して活動しています。

私は、カミングアウトをして良かったです。しかし、カミングアウトをしなくても楽しく生きている人も世の中には沢山います。もちろんしたくてもできずに苦しんでいる人も居ます。カミングアウトはしなければいけないものではありませんが、しやすい環境・世の中への実現、そしてカミングアウトをしなくてもLGBT当事者が当たり前に共存している事を1人1人が感じ、法律も変わっていくべきだと思います。

カミングアウトをしていても、していなくても、今後するつもりでも、するつもりがなくても…全ての人に君は一人じゃないという事を忘れないで欲しい。You are not alone!!