Manami Aso
阿相 愛実
30歳 |
会社員 |
東京都出身 |
レズビアン |
#001 2015年3月撮影
“わたしにとってのカミングアウト”は、2つの意味があります。
「わたしがわたしらしくいること」が、私にとってのカミングアウト。普段からセクシュアリティに関してオープンに生きています。でもクローゼットから出ただけでカミングアウトといえるのか?カミングアウトされた相手の“気持ち”は無視できません。私が無意識に相手を選んでいたからかもしれませんが、ありがたいことに嫌悪感を抱かれた事は今までありませんでした。カミングアウトをすると、相手にLGBTのことを考える機会をつくることになります。「身近に存在するんだね」「同性と付き合うって何が違うの?」「へぇ、いろんな性があるんだね」――どんな感想でもいいから「相手に小さな影響を与えること」ができたら嬉しい。おこがましいかもしれないけど、それがわたしにとっての、もう1つのカミングアウトです。
私は「バイセクシュアル」です。LGBT当事者として、日本・世界を変えたいと思っています。学生の頃はLGBTサークルで積極的に活動していたこともありましたが、社会人になって保守的になっていました。でも黙っていたらLGBTの存在は気付かれないままです。日本は今、まさに“LGBT革命”の最中。今回の撮影に参加することで他人事ではなく、当事者としてそのステージに立てたような気がします。今まで考えるきっかけがなかった多くの人々に、小さな影響をたくさん与えることができたら、大きな進歩になるのではないか!?そんな期待を胸に、私は勇気を出しました。
私には愛する彼女がいます。当たり前のように、愛する人を自由に選んで、愛する人と家庭を築きたいという願いを日本で叶えましょう。ひとりひとりの個性と多様性を認める社会は、誰にとっても暮らしやすい社会になるはず。愛が自由であり平等であるという信念を持っている限り、自分のセクシュアリティと、このカミングアウトに誇りを持って生きたいです。