OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Masaya Kai

甲斐 雅也

42歳
バー経営
福岡県出身
ゲイ

#001 2015年3月撮影

僕はまだ、両親や地元の人にはカミングアウトはしていません。たぶん、バレない限り自分からはカミングアウトする事はありません。何故かと言うと30年以上、隠してきた親子の関係性をまた新たに作っていくのが自分がしんどいからです。後は、両親が今の僕との関係性を作ってきた事を誇りに思うし、新たな悩みを作らせるのは嫌だからです。もちろん受け入れてくれるかもしれないですが、僕自身が接し方がわからなくなるからです。ただ、ゲイに生まれた事を後悔した事は一度もなく、親を恨んだりも一度もしてないし、生きてきた人生を誇りに思うし自信をもっています。

ただ、今は誰も知らない東京で暮らし、今のありのまま隠さない僕自身を受け入れてくれる人がたくさんいて、信頼している人も何人もいて、心から僕を受け入れてくれている温かい仲間がいるからとても幸せです。今、自分の中でカミングアウトをするかしないか悩んでいる方はたくさんいると思います。想像以上の苦悩があると思います。

でも、自分のすべてをわかってくれる人間は自分が素直に正直に向きあえば必ずいると思います。自分がすべてを出せる人に出会えた時、今までの苦労が和らいできます。それが愛するパートナーだったり、親友、仲間、もしかしたら両親かもしれません。焦らず、じっくり考えてこの人だ!という人が自分の中で決着ついたら素直にカミングアウトしたらいいと思います。みんながみんな受け入れられる心がある訳ではないと思います。これからの人生、自分が大事な人、信頼できる人そういう人にカミングアウトして徐々に気持ちを軽くしてそういう人達を増やしていく事も結構楽しいですよ。