OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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Mizuki Tsuji

辻 瑞季

26歳
自営業(WEB事業経営)
東京都出身
クイア

#001 2015年3月撮影

女性として生まれ、男性として生きることを願い、女性を好きになる自分のような人間は、世界にたった一人しかいないものだと思っていた。

初めてカミングアウトをしたのは中学2年生の時。当時、急速に普及していったインターネット。自分が何者なのか知りたくて、自分と同じような境遇の人を貪るように探した。世界には当たり前のように多くのLGBTの存在がいるという事実を目の当りにして驚き、知り合った人にカミングアウトをして、自然体でいられる友人ができた。「自分は一人じゃないんだ。」そう知って救われた。

その後、自分らしさを隠しながらの相変わらずの日常生活に 限界を感じ、高校生の時、同級生にカミングアウト。「ふーん。そうなんだ。」という返事に拍子抜け。男性(FTM)として生きることを決意し、同時期にカミングアウトした家族。ある日帰宅すると、母が図書館から借りてきたLGBT関連の本がリビングに置かれていた。家族それぞれに戸惑いはありながらも「わかってたよ。」と背中を押してくれた。

僕が今、自分らしく生きることが出来ているのも、先に誰かの勇気あるカミングアウトがあったからこそ。だから今度は僕の番。そう思ってカミングアウトし続ける中で、ありとあらゆる人々に出会った。「自分は一人しかいないんだ。」そう知って強くな れた。

LGBTだけじゃない。自分と同じ人はどこにもいない。誰もが皆マイノリティーで、唯一無二のオリジナル。