OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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REN NAKAJIMA

中島 蓮

21歳
学生
埼玉県出身
FTM

#017 2019年4月撮影

私は女性から男性へ移行途中のトランスジェンダーです。
初対面の人からは「男と女どっちなの?」と、高確率で聞かれます。
男とも女とも言えない私にとってはその質問に答えるだけでカミングアウトになってしまうのです。
カミングアウトはとってもとっても勇気のいることです。当事者にとってはひとつの大きなハードルになっているかもしれません。
何度も頭の中で練習して、やっと言い出せて、相手の反応をうかがうことに必死で。
カミングアウトに勇気がいるのは、それを否定されてしまう可能性があったり、それを良く知らない相手が反応に困ったりしてしまうからだと思います。
「僕、左利きなんだよね~」
「あ、そうなんだー」
これくらいの軽さでセクシャリティに関して周囲が受け止めてくれたら、そんなに大きなハードルでもなくなると思います。(実際私は左利きでもあります)
とは言っても、さらっと受け止めてくれる人はたくさんいます。私自身も何度もカミングアウトをしてきましたが、大きく否定されたことはありませんでした。
案外みんな、セクシャリティ以前に私たちの人間性を見てくれています。
これからカミングアウトする人は、しっかりと自分と相手を信じてあげれば大丈夫です。
私はいつか「カミングアウト」という言葉がなくなる時代がきたらいいな、と思っています。
カミングアウトって、「自分はこういう人間ですよ」というのを打ち明かすことですよね。
わざわざ打ち明かす必要があるという事は、”明かさないと自分らしく生きられない”ということでもあると思うんです。
どんなセクシャリティも当たり前に受け入れられる世の中になればカミングアウトなんて必要ない。
そんな時代が来ることを願っています。