Sean Chu
ショーン チュウ (左)
48歳 |
会社員 |
台湾 台北市出身 |
ゲイ |
#001 2015年3月撮影
僕にとってのカミングアウトは「家族」です。昨年良行と結婚してから改めて実感しました。両家とも僕たちを心から受け入れてくれ、新しい家族のカタチに変わりつつあります。僕が良行の祖父母の家に遊びに行ったり、弟とご飯食べに行ったり、そして良行が僕の甥と車の試乗に行ったり、姉と僕の愚痴お茶会を開いたり(笑)。普通に当たり前のような場面もカミングアウトしてなければ出来なかったことでです。カミングアウトしてから今年で30年目。最初は大変こともありましたが、”It gets Better and Better and Better!”
Yoshiyuki Kambe
神戸 良行 (右)
30歳 |
学生 |
東京都出身 |
ゲイ |
#001 2015年3月撮影
カミングアウトには二種類あると思っています。「家族や親しい友達に対してのカミングアウト」もう一つは「社会へのカミングアウト」です。
私は家族や友人へのカミングアウトに関して、今までする必要というか、するきっかけもなく、するつもりもありませんでした。にも関わらず、人生何が起こるかわかりませんね、ある日好きな人ができて、お付き合いするようになり、自分の大切な相手を家族に知ってもらいたい、正確には幼い頃から自慢したがりな性格の私は、親にその事を自慢したいという衝動に駆られ、気が付けばカミングアウトしていました。一旦カミングアウトするという壁を乗り越えてしまうと、歯止めが効かなくなります。周囲の友人や親族にパートナーを紹介(自慢)して歩くようになっていました。きっかけは何であれ、家族や友人に対してのカミングアウトはしたければすればいいし、したくなければしなくても良いと思っています。
ただ、社会へのカミングアウトに関しては、もし立場上可能なのであれば積極的にした方が良いと思います。本来、LGBTであることが「普通」すぎて、カミングアウトする必要もない社会になることが理想ですが、その「普通」な社会を作る為には、いかに身近にLGBTの人達が共に暮らしているのか知ってもらうことが一番の近道だと思います。今回の写真もそうですが、目に見える形になることで、LGBTの人はどこかにいる誰かではなく、自分の同僚や近所のおばさん、いつも髪を切ってくれる美容師のお兄さん。身近にいる人なんだとより身近に感じてもらうことが、「普通」への第一歩だと思っています。
愛する人と結婚できる日が自分に訪れるとは思っていませんでした。カミングアウトをきっかけに、ありのままの自分と向き合うことが出来ました。大切な家族も増えました。
この幸せの輪がもっともっとひろがりますように。