SHU SEKIGUCHI
関口 修
18歳 |
大学生 |
神奈川県出身 |
ゲイ |
#017 2019年4月撮影
今の私にとってのカミングアウトは、特別な事ではなく、自分を知ってもらうための手段です。だけど、昔は違いました。
昔は、仲のいい友達にもカミングアウトすることができず、1人で抱え込んでいました。だから、昔の私にとってカミングアウトとは、壁のようなものでした。カミングアウトしないと「本当の友達」じゃないのではないかなんて考えていました。
昔の私も、「本当の友達」が欲しかったのでしょう。壁だと思っていたカミングアウトを仲のいい友達にしたら、受け入れてくれた。そうやって、自分の中で「本当の友達」を増やしていく中で、カミングアウトは壁ではなく扉だな、と感じました。扉を開く前も開いた後も、変わるのは自分の気持ちだけだったのです。友達は、何も変わらず接してくれました。私がゲイであるかどうかが「本当の友達」かどうかなんて、違う。私がアスパラガスが嫌いなのを知らなくても友達は友達だし、男の子が好きなのを知らなくても友達は友達です。
そこから私は、カミングアウトとは、何一つ特別なことではなく、ただ、自分のことをまた一つ人に教えるだけだなって考えに変わって、今があります。
最初はもちろんドキドキすると思いますが、自分が言いたい時に、言えるタイミングを見て扉を開けてみてください。