眼を開いて、仲間と出会ったのは２５歳のとき。とっても遅い出会いだった。

「ゲイの人となんて恋愛できない」テレビなどで流れてくるイメージに、自分へのカミングアウトからも、ひたすら眼を閉じて生きていた。

震える瞼を開いたきっかけはインターネット。今までの白黒の世界は鮮やかなカラーの世界に激変した。

クリスマスの横浜、初めて同年代のゲイと待ち合わせた日。誰にも言わないと決めた、『初めて男のコを好きになった話し』を出会った仲間と朝まで語り明かした夜、人のカラダはこんなにも温かいと初めて知った瞬間…。

まずは、薄目を開けるだけでもいい。日々進化するLGBTを取り巻く環境に、固く眼を閉じたままのキミの人生は、あまりにもったいない、ものだから。