TAKAHIRO HASEGAWA
長谷川 貴大
27歳 |
学生 |
愛知県出身 |
ゲイ |
#017 2019年4月撮影
私のカミングアウトは友人3人だけだ。うち2人は仲違いになり、地元でアウティングを受けた。3人のうちの1人は今でも仲が良く、胸を張って親友と言える。
カミングアウトはネガティヴな面もポジティブな面もあると思える。ネガティヴな面はアウティングのリスクや拒絶された時の恐怖感、ポジティブな面は自分を認めることである。
このポジティブな面の効果は、ネガティヴな面の効果よりはるかに大きい。なぜならアウティングを受けた私が、あの時カミングアウトして良かったなと思えるからだ。
自分を認めた後にできる友人、彼女には何でも話せる。もう好きな女性のタイプを取り繕って答える必要もない。彼氏の愚痴や惚気を聞いてもらえる。嘘偽りのない自分自身が表現できる場は、本当に良いことである。
今回、初めて東京レインボープライドのパレードに参加して街を歩いた。たくさんの人々から「Happy Pride!」と声を投げかけてもらったり、ハイタッチしたりした。本当の自分を偽ることなく、たくさんの人とコミュニケーションが取れた。嘘偽りのない自分をさらけ出し、とても楽しかった。そして、自分の中で不思議と少しの勇気を持てた。思うに、こういったカミングアウトの機会を重ねていけば、自然と自分を肯定することに繋がる。
しかし、両親にはまだカミングアウトをする勇気はない。だから、こういったカミングアウトを重ねていき、自分を認めていく。そしていつか大きな勇気を持って、嘘偽りのない自分を前にした両親に、胸を張って自分はゲイだと話したい。