TOMOYA SHIRAISHI
白石 朋也
26歳 |
会社員 |
茨城県出身 |
ゲイ |
#017 2019年4月撮影
僕はこのプロジェクトにずっと参加したかったけれどなかなかできずにいました。
それは、これまで友人や会社の同僚にカミングアウトをしてきたけれど、
一番伝えたい家族にカミングアウトができていないからです。
そんな自分が他の誰かにエールを贈ることなんてできるんだろうかと思っていました。
それでも、今回参加しようと決めたのは、
今まさに親へのカミングアウトに悩んでいる誰かに
伝えたいことがあったからです。
僕にとって、家族へのカミングアウトはとっても難しいです。
高校生の時、何気なく見ていたテレビにゲイカップルが出てきた時、
母は「気色悪い」とチャンネルを変えてしまいました。
これまで何でも話してきた母との間にバレてはいけない秘密ができてしまったようで、
これまでの一番の理解者が一番遠い存在になってしまったようで悲しかったのを覚えています。
そこから大学へ進学し、今の社会人になるまでの間に
本当に素晴らしい人々との出会いがあり、
その経験が僕を強くし、成長させてくれました。
信頼できる友達から、溢れるほどの愛をいっぱいもらったからこそ、
自分のことを愛し自信を持てるようになりました。
そんな素敵な人たちとの思い出も
母含め家族にはほとんど共有できていないけれども、
僕が経験してきたことを、いつか、近い将来に家族に伝えたいです。
セクシュアルマイノリティであることが、
大切な誰かとの距離を遠ざけるものであって欲しくない。
あなたの大切な人にありのままの自分を表現できるよう、
まずは今の自分を愛してあげましょう。