人生の３分の２近くをアメリカで過ごし昨年帰国。日常が日常でなくなった日本での生活。そう、浦島太郎。

そして、今年還暦を迎えるにあたり、自分へのプレゼントとして今回参加。浦島太郎が玉手箱を開けて現実に引き戻された様に、自分もここで新たに居場所を見つける。そして、年齢差別というオーラを払拭し、自分にエールを送る。

LGBTを理由に殺されたりしない日本で、LGBT問題を可視化する必要は敢えて無いと考えるのも無理はない。でもそれを理由に自殺する人がいる。そして未だにLGBTはライフスタイルの選択だ、というような輩がいる。だから、そんな偏見を無くしたい。そんな命の無駄は無くしたい。

LGBTはありとあらゆるマイノリティの一部でしか無い。障害、出身地、宗教、不妊、被災、人種、年齢、髪色などなど。自分で選んだ訳では無いのに日本社会で肩身の狭い思いを不必要にしている人が他にも一杯いる。そんな事に囚われているより、それぞれの能力や素質に応じた貢献を最大限できる社会を構築していく。世の中のマイノリティの可視化によって日本で生活する人間がお互い同士更に優しく。そんなきっかけになれば。

究極カミングアウトは自分の為にする事。誰が強要するものでも無いし、全ての人がするべきとも思わない。でも、自分の人生は自分が語るのが一番。そんな当たり前な事の積み重ねが日本を変える。

だから、やっぱり君にもそのきっかけの後押しをして欲しい。そして、そんな君を語って欲しい。