OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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JUNICHI KONISHI

小西 淳一

40歳
会社経営
大阪府出身
ゲイ

#009 2016年4月撮影

「自分は何者なのだろう…」幼少期、私はそう思いながら毎日を過ごしていました。そして他の友人同様、普通の青年を装いながら、日々過ごしていました。何を頑張ったとしても自分はセクシャルマイノリティであるが故に、表に出る人間ではないと思い色々な事を挫折していたように思えます。

成人になり起業し、責任がある仕事をする中で、いろいろな方に嘘をついているようで、心苦しい毎日を送っていました。そして3年前の事、覚悟を決め会社のメンバー全員に自分がセクシャルマイノリティであることを告げました。「これで自分から去って行く人がいてもしかたない…」そう覚悟を決め話したところ反応は「だから?」というなんとも素っ気ない反応。悪い意味では無く若いメンバーが多い私の会社では若い世代が多く、すでに時代が変わりセクシャルマイノリティを特別視しない環境ができていた事に驚きました。私としては拍子抜けしたと同時にこの日を境に私の第2の人生が始まったように思います。本来の自分を取り戻したような日々。今では毎日の活力となっています。取引先のある程度の方々にもお伝えし信頼をもって接してくれるようになりました。振り返るとカミングアウトは自分との戦いであると私は感じます、自分の心や考え方そして振る舞いが恥ずかしい事がないのであれば、この時代多くの人は個人として受け止めてくれるはずです。そして沢山の友人や知り合いを作り、力になってもらう事、そういう環境を用意できれば怖い事ではないと思います。私はあえてセクシャルマイノリティと表現しました。それは自分がゲイなのかストレートなのかをカテゴライズする必要はないと思っているからです。出会った人が素敵だなと思うだけ。そう割り切る事で少し心が楽になる。「自分が何者なのか?」それはカテゴライズする事ではなく自分自身嘘の無い生き方をする事だと私は思います。私の経験が誰かの勇気になればと思います。