OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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YUA HIRASAWA

平沢 唯愛

37歳
ウェブ / グラフィックデザイナー / ミュージシャン
東京都出身
MTF

#009 2016年4月撮影

「私のカミングアウトについて」

私はトランスですので、治療をはじめた当初
それまで沢山いた友人達に会う勇気がなく。
一人で生きていました。
トランスの友人にはトランスの友達ではなく、
女性の友達を作らなきゃだめよ。
などとアドバイスを頂き悩み込んでいました。

私は他のトランスの方と少し違うかも
しれませんが、他者に対する所謂パス度より
家着で素っぴんでも、自分が自分で
女性と思えるかに専念してきました。
具体的には例えばお化粧で作るより、
素顔のコスメに打ち込むといったような。

数年が経つ頃。私の新しく出来た友達は
私の事をまったく男性だと思っていない事に
気がつき、勇気を持って、それまでの
友人達にも出会い直していく事にしました。

反応は様々でしたが。笑われたり、
馬鹿にされたりする事は一度もありませんでした。
むしろ、長年の友人は
「あーなるほどね。だからあの時そうだったのか」
と。それぞれに皆それぞれの解釈で納得
をしていました。

今私は私がしたいままの姿で、沢山の友人と
共に過ごしています。
産まれて初めて。生きていて良かったな。
という日々を過ごしています。
男性は優しくして下さるし、女性はみな
先輩です。色々なアドバイスをくれます。

心の壁は私だけが持っていただけでした。

私からのアドバイスは、自分で自分を恥じる
必要はないという事です。
昨今勇気ある芸能人の方々もいらっしゃいますし、
それにも増して、
「友達」というのは、私の見た目で仲良く
なったわけではありません。

兎に角。先ずはMTFであれば女性の友達に、
FTMであれば男性の友達に打ち明けてみたら
どうですか?

私は元来。自分が自分らしくあることを、
恥じることは昔からありませんでした。
ただ。少しのプライドが邪魔していただけでした。

今では全員に認知され。とても幸せな日々を
送っています。

今回このイベントに参加させていただく事が
出来たのも、私がトランスだからです。
とても楽しい経験であり、イベントでした。

トランスであることは恥ずかしくありません。
私にとって特殊でもありません。
私が私として普通で。むしろかっこいいと
思っています^ – ^

自身を持って。
自分らしく生きることは
間違っていませんし、必要な事です。

私は私のセクマイでない友人達にも勇気を
与えていますよ。

皆さん頑張って下さい❤️