OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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YUKO FUKUMA

福間 祐子

30歳
デザイナー
島根県出身
レズビアン

#009 2016年4月撮影

高校一年の秋、クラスの女の子に今まで感じたことのない感情を抱いたことがきっかけで高校の帰り道、話があると言って母に車の中で告白しました。 エンジンを切って湖の見える夜の駐車場で「理解してほしい」「どうしたらいいか教えて」そういう気持ちで話すうち涙が出ていました。相談のつもりでした。その感情は思春期によるものだと答えが返って来ました。

大学で初めて女性と付き合った時、世界が180度変わりました。恋愛に淡白で誰かに執着したこともなかった自分とつじつまがあったような気がしたと同時に、私は誰かをきちんと愛せるという自信とクリエイターとして他の人が見る事ない世界を見れる特権のようなものを感じました。

美術関連で生きてきたこともあり私はいつもオープンでしたし周りに非難する人もいませんでしたが、自分がそうであるように相手がどうであっても受け止める器のある人間でありたいと思うよう になりました。

幾度か反対していた母も「あなたはとても良い子で今までに何も悪いこともしていない。そんなあなたが選ぶ道があなたにとって幸せならお母さんも幸せだよ」と伝えてくれました。

LGBT=性的少数者と呼ばれていますが私は全くそう思いません。私を含め世界に、日本に、ほとんど同じ気持ちを抱いて大人になっている人がこんなにいるから。以前の私はカミングアウト自体良い事だと思っていましたが今はそうとも言えません。それよりもあなたにとっての「幸せ」を優先してほしい。自分を幸せにするのは誰かではなく自分だから。その中にカミングアウトがあるのならそれを言う選択をできる世の中に成って欲しいと私は思います。