OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
main-image

MIKA IMAI

今井 ミカ

27歳
TVディレクター / 映画監督
群馬出身
FTX

#009 2016年4月撮影

私が19歳の時に、初めてカミングアウトしたのは、家族です。

私のカミングアウトに、家族は驚いた様子もなく、

「前からそうだろうなと思っていたよ」と言ってくれました。

私の家族は全員ろう者で、ろう者のコミュニティーの中にもLGBTの人が

いることを、これまで見て知っていたからだと思います。

しかし、やはり両親からは「ミカの子供が見たい気持ちもあるけど…」とも言われました。

これに対し、私は、「男性が嫌いというわけではなく、

『男性と結婚して子供を産むべき』という考え方自体を私は全く持っていないのだ」ということを、はっきりと伝えました。

好きになった相手と幸せに過ごしたい、ただ、その気持ちが一番強くありました。

家族へのカミングアウトを経て、私は、せっかくこの世に生まれたのだから、

この一度きりの人生を強く楽しく生きようと思いました。

あれから、1日、1日を大事にしながら自分らしく生きることで、自分の周りにも変化が起きています。

例えば、今では、両親は「恋人でもできたかい?」と笑いながら聞いてくれ、

友人は「恋人にはこうアドバイスしたらいいよ!」など、自然と相談にも乗ってくれています。

自分らしい生き方をしているうちに、 周りは私の魅力を自然と感じてくれているようにも思います。

カミングアウトをすると、1日、1日と過ぎていく時間が小さな変化を起こし、

明るい未来に近づいていくのだと思います。

自分らしくいていいんです!

忘れないでください。

自分らしくいるあなたに会いたい人、一緒にいたい人がたくさんいます。

今回、この写真を通じて「カミングアウト」についていろいろ考えさせられました。

そして、私にとっては、LGBTの魅力を伝える映画を作る!という決意がこめられた

一枚の写真に変わりました。

最後に…私を守ってくれ、

そして、尊重してくれている家族や恋人、友達、恩師、本当に感謝しています!

これからもよろしくお願いします。