OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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LICHIEH WU

呉 俐潔

35歳
会社員(貿易関係)
台湾出身
レズビアン

#009 2016年4月撮影

幼少時代、男は男らしくあれ、女は女らしくあれ、という考えを押し付けるような言葉は違和感を感じました。そして、小学校二年生に隣のクラスの女子が好きになり、同性愛に目覚めました。それ以来、自分らしく生きるつらさを感じ、心を閉ざして、本当の自分を出さないようになりました。ずっと孤独でした。

高校時代に初めて彼女ができましたが、禁じられた恋はうまくいきませんでした。いままで、社会的プレッシャーなどの原因でパートナーと別れ、無力感を何度も感じました。

家族のため、男性と何人か付き合ったことがありましたが、自分の気持ちをだますことができませんでした。付き合ってた彼らや、お互いの家族に対して、申し訳ない気持ちになりました。

台北から東京に来て、生活が安定してきた頃に、家族にカミングアウトすることを決めました。タイミングなどが良かったのかもしれませんが、ありのままの私を受け入れてくれた家族に感謝してます。

25年もの時間をかけて、ようやく心を解放して、家族とより良い関係になれたのは夢みたいなことでした。私は幸せです。しかし、私みたいにラッキーな例はあまり少なく、LGBTのことをもっと世間に知ってもらい、差別がなくなることを願っています。人間は知らないことに恐怖を感じます。みんなに理解してもらわなくてもいい。ただ私たちの存在を知ってもらい、お互いを尊重し合うことが大事だと思います。固定観念をもたずに、男女平等と同じく、LGBTの人たちに対しても基本的人権を与える必要があります。未来にはすべての境界がなくなるかもしれません。

心は広く大きく。Love is love.