OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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TOSHIYUKI ICHIKAWA

市川 俊之

44歳
会社員
愛知県出身
ゲイ

#009 2016年4月撮影

先日昔の同僚が素敵なことを言った。

「ある時私、すべてのことを正解とすると決めたんだよね。」

ぼくも実はその姿勢で生きている。だからいつも幸せ。これとても大切だと思うんだ。

大学時代、同級生に電話でカムアウトした。これがストレートの人に対しての初カムアウトだった。彼はなかなか信じてくれずに、なんでこんなに、聞かれてもいないのに一生懸命ぼくから説得してるんだろうって、笑ってしまった。彼はエイズ検査に行く時も、結果を聞きに行く時も、ふざけて付いてきたが、それはそれで楽しかった。

最初に働いた会社で「市川くんってゲイなの?」って聞かれて、目を泳がせた末に出た言葉が「なんでですか?」で、こうとしか答えられなかった自分がとても恥ずかしかった。これをきっかけに、はっきり言うことに決めた。今じゃ、トスが上がれば必ずアタックする。

・「ゲイなの?」→「正解!」

・「まだ結婚しないの?」→「ゲイだもん。同性婚って、法律がまだ許してくないっぽい。」

・「なんで彼のこと知ってるの?」→「彼もゲイだから。」

それと、ぼくの返事に相手が一呼吸置いたらすかさず「問題です?」と聞くようにしてる。負けないw

こんな時代だから、みんな向こうから聞いてくる。または世間話をしているとかなりの密度で絶好のトスが上がる。だから答える。そしてさらに仲良しになる。誰だって偽りなく自然に生きてる方が楽しくできると思うんだ。

カムアウトして嫌なことは今までないけど、もし今後そんなことに遭遇したとしても、今まで既にその100倍いいことがあったし、もし嫌な経験したら忘れればいいし、そんなふうに思っている。

ゲイだからいろんな人に出会える。これは本当に宝だと思う。よくみんなに「いいなー、ゲイで。」って言われてるし。もっとみんなに羨ましがられていんじゃない?

自然体で生きれば楽しいし、楽しければ幸せだもん。

みんなが幸せな世界になればいいな。