OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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RYUTARO NAGATA

永田 龍太郎

41歳
会社員
福岡県出身
ゲイ

#009 2016年4月撮影

Gap Japanのオープンリーゲイの従業員として、企画の立ち上がりから1年の間、全国各地のGapストアのスタッフと一緒にスタイリングサポートのお手伝いをしました。

トランスジェンダー、Xジェンダー、インターセックス、レズビアン、ゲイ(ゲイだって多種多様!)、、撮影会で多種多様なセクシュアルマイノリティの言葉に耳を傾け、どうやってスタイリングを通じて「心地よい自分のあり方」のお手伝いができるか、悩み続けること1,000回。

500人を超えたあたりで、はっと気付きました。

自分は、こんなに真摯に人を受け入れたことはなかった。

自分を受け入れてもらえるか気にしてばかり生きてきたけれど、果たして自分は他者を受け入れようと努力したことはあっただろうか?

セクシャルマイノリティだからといって、必ずしも他者のココロや痛みがよく分かる訳ではない。

自分を受け入れて初めて、人を想うことが出来る。想ってもらえる。

OUT IN JAPANへの参加を通じて、恥ずかしながら四十を超えて初めて、自分のココロにのりしろを作ることが出来たのかもしれない。

ある参加者もおっしゃっていましたが、僕にとってもOUT IN JAPANは「自分自身へのカミングアウト」でした。
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業界の人間だからこそわかる「尋常ではなくビジーなのに、こんなピースフルな撮影現場はありえない!」を作り出してくれた運営スタッフに、一部ですがお礼を伝えさせてください。

松中権さん:Gapに、僕にチャンスをくれてありがとう
せらさん:裏方をたった一人で一手に引き受けていた貴女。どんなに疲れても丁寧に被写体に対応されている姿は、神々しくもありました
鈴木美樹さん:スタイリングご一緒させていただき、最高に楽しかったです。こんなにクリップではさみまくる1年は、後にも先にもないはず!
八木香保里さん:ヘアメイクにかける貴女の情熱と、大きなお腹をかかえてがんばる妊婦姿が、くじけそうな僕に続ける勇気をくれました
小野里子さん:毎回、撮影の終盤でようやっと言葉を交わす位、休みなく動いていた小野ちゃん。本当にお疲れ様でした!
青木渚さんをはじめとするアシスタントのみなさん:素人スタイリスト集団な私たちを、根気強く信じ続けてくれて、本当にありがとうございました
廣橋正さん:各担当の業務に没入して余裕のない私たちに、いつも冷静にアドバイスをくれた広橋さん。ありがとうございました!
レスリー・キーさん:多忙なスケジュールの合間を縫って、どんなに疲れていても丁寧に被写体と向き合う背中を眺めていたから、1000人目まで頑張れました

全国各地の撮影会でボランティアスタッフとしてご参加いただいた皆さま:驚くほどタイトなリソースで運営されている綱渡り企画。誰か一人が欠けても実現しませんでした。いつもバタバタの現場で、全員にお礼をお伝えできないままだった不義理をお許しください