OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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YOJI INOUE

井上 洋二

54歳
任意団体代表 研究職
東京都出身
ゲイ

#009 2016年4月撮影

50代半ばを過ぎたら、もう周囲を気にせず自由に生きよう!

そんなことをいつからか漠然と思っていた。

これまでもまわりの人にセクシュアリティをたずねられたらウソはつかないように努力してきていた。でも、ゲイとかの話題になったり問われたりすると、はぐらかしたり逃げたりしてやり過ごす消極的な方法でだった。「自分、ゲイじゃないですから」という言葉はウソになるからできる限り口にしないようにしてきた。

最近、世の中がLGBTなどに少しだけやさしくなってきている。とはいえ、今回いろいろ不安になった。たとえば、この写真を見て、「あの人ゲイだったんだ」と知る人もいるだろう。かたい仕事をしているから、仕事上で超不利になることもあるだろう。同僚や知り合いとかから揶揄されることもあるだろう。いったんは出るのをためらったりもした。友人のなかには大反対する人もいた。

でも、しばらくたって、そんなどうでもいいこと、たかが自分のセクシュアリティを明かすことを何日も悩んでいる自分がめちゃくちゃバカらしくなった。これじゃ今までと変わらない。そしてもう恐れる必要はないと自然に思えるようになった。

何がそうさせたのかはわからない。もしかしたら、尊敬するレスリーに写してもらえる嬉しさが勝っていたのかもしれない。それに自分は何も悪いことをしているわけじゃないと改めて実感するようになったのかもしれない。むしろ、「ゲイを生きてきた」ことでこれまでの日々は豊かになってきたこと、仲間もたくさんできたこと、そんなプラスの面が次々と頭をよぎった。ゲイであることは皆に誇れるような<生>を自分に与えてくれたのだと。

そう。私は私。これからも胸を張って私らしく生きぬこう。