自分が母親にカミングアウトしたのは20歳ぐらいの時でした。
電話でのカミングアウト。
母親はしばらく無言でした。
気不味い空気がゆっくりとただ流れていくだけでした。
『もう、親子関係も終わるのかな・・・』
そう思った時、母親が言った一言。
「大阪に出てニューハーフになりなさい。」
思わず笑ってしまいました。
ゲイ ＝ おかま ＝ ニューハーフ
当時の世間での認知度はその程度だったんです。
セクシャルマイノリティーにもいろいろあるとは分かってもらえてない。
でも母親の気持ちが凄く優しく感じました。
私は自分のセクシャリティーをちゃんと母親に説明しました。
母親は「納得はしてないけどあなたの人生なんだから好きに生きなさい」って言ってくれました。
今も母とは仲良くやってます。
時代も変わりました。
今でもカミングアウトは無理やりする必要はないと思います。
必要な時に必要な人にすればいい。
これからを生きて行くセクシャルマイノリティーの人たちも自分らしく笑っていられる世界になればいいなと思います。
このプロジェクトに参加できた事が嬉しい。
みんなありがとー！
