MINAMI SUZUKI
鈴木 美菜未
22歳 |
アクセサリー製作販売・モデル |
三重県出身 |
クエスチョニング |
#009 2016年4月撮影
私の産まれた場所は小さな田舎町で、今では小中学生は居らず20代以下は片手の指で数えられるくらい、家の前を通っていくのは軽トラックと農業用の作業車がほとんどという過疎化を象徴する様な場所です。
私はそこで高校1年生の時初めて自分は女性が好きかもしれないと気付きました。
一人っ子だった私は「お前は婿を貰って家を継げ」と日々言われながらも最初は大して悩むこともありませんでした。
住んでいる場所は田舎でも1時間ちょっとかければセクシャルマイノリティの人が集まる場所へ行くことはできましたし、ネット上では自分と同じような若者と沢山出会い、交流する事ができました。
初めて本気で悩んだのは一昨年、今のパートナーと出会った時です。
初めて本気の恋愛をして、初めて本当に結婚したいと思った時、初めて自分の産まれた環境とこの国の法律を呪いました。
ただ、それと同時に気付けたのは世界にはそれぞれの状況下で、それぞれに悩み苦しむセクシャルマイノリティが居るという事です。
きっと私よりもっともっと厳しい状況に置かれている方も沢山居らっしゃるでしょう。
そう考えた時私は積極的にカミングアウトしていく事を決めました。
私は今〝クエスチョニングセクシャル〟と言うレズビアンやバイとは少し違ってカミングアウトする時の説明も少し面倒な立ち位置に居ます。
それでも、私がカミングアウトする事は相手が当事者であろうがなかろうが、セクシャルマイノリティを少し身近に感じてもらえる良いチャンスではないかと考えています。
私もまだまだ家族の一部にカミングアウトできなかったり、パートナーと一緒に暮らしたら近所の人にはどう説明しよう?と悩んだり、課題は山積みです。
ですが、まずは焦らずゆっくり自分のできると思ったタイミングで話していきたいと思います。
最後に…
自分らしく生きることは闘いだと私は思っています。
Follow your heart !!
皆様のご武運をお祈り申し上げております。