2020年に向けて様々なフォトグラファーに依頼し、10,000人のLGBTをはじめとするセクシュアル・マイノリティを撮影しよう!OUT IN JAPANがスタートしたのが2015年4月。キックオフでもある#001に起用したのがレスリー・キー氏でした。プロジェクトのコンセプトに共感いただき、「これは、僕のフォトグラファーとしてのミッション。ぜひ、OUT IN JAPANの最初の1,000人を僕に撮影させて欲しい。来年の4月5日の誕生日に45歳になる、僕にとってもメモリアルなその日までに、一緒に1,000人を目指すのはどうだろう?」と、レスリー本人から逆提案を受けてから丸1年。東京・大阪・福岡・名古屋・仙台と、日本全国をたくさんのサポートいただきながら巡って来ました。
そして、まさに有言実行。1,000人達成を目指す撮影会が、4月4日・4月5日の2日間に渡り、東京都渋谷区の「TRUNK by shoto gallery」にて開催されました。創設スポンサーであるGap(衣装提供&スタイリング協力)、SHISEIDO(メイク商品提供)に、Johnson & Johnsonや日本オラクルなどの企業サポートが加わり、ボランティアスタッフには、過去8回の撮影会を応援してくれてきた美容師やカメラマン、過去の撮影会参加者の人たちも。本当にたくさんの方々の温かいエールと笑顔に囲まれて撮影1日目が繰り広げられました。
コンセプトグループショットには、代々木公園でのフェスタやプライドパレード、イベントウィークを4月29日〜5月8日に開催する「東京レインボープライド」の運営スタッフが、ゆるキャラ「トビー」とともに参加。4日から5日に変わろうとするタイミングで、レスリーにサプライズケーキをプレゼント。OUT IN JAPANの主催団体である認定NPO法人グッド・エイジング・エールズの誕生日が2010年4月4日ということで、いっしょにお祝いをしていただくとともに、翌日の成功に向けてスタッフ全員でひとときの休息を得る時間となりました。
翌日、4月5日。撮影会場には「現在〇〇◯人目」のカウントダウンボードが設置され、撮影が終わるたびに「985人目」「986人目」と数字が加わって行きます。撮影チーム、ボランティアスタッフ、その瞬間をおさえようと詰めている報道メディアの人たちでさえ、緊張と興奮の様子。そして、ついに!1,000人目の参加者がカメラの前に立ち、会場中に全員が集まり、見守り、声援をおくるなか、第一の目標を達成することができました!!サプライズで準備したピンクの桜吹雪が、レスリーと1,000人目の参加者、そしてプロジェクトに関わってくださった全ての方々を祝福するかのように、会場中を舞いました。ちなみに、1,000人目は、#001から中心となってプロジェクトを支えてきた運営スタッフのひとり。偶然ながら、999人目、1,001人目と3世代のMtFが揃い、会場をカラフルにファビュラスに盛り上げました。
夕方からは、#001〜#008の写真に、その場でプリントアウトした#009、2日間の撮影参加者の方々の写真も加えて壁面を埋め尽くし、OUT IN JAPAN1,000人達成とレスリーの誕生日をお祝いするパーティーを開催。LGBTも、ストレートアライも、年齢も職業も関係なく、本当に多くの方々が集まり、新たな人と人のつながりが生まれていました。
スタッフ一同、あらためて参加者の方々、関係者の方々、そしてご協力いただいた本当にたくさんの方々に心から感謝するとともに、次のプロジェクトに向けて、2020年に向けて、ちょっとだけ(!?)充電期間に入らせていただきます。#010からの、OUT IN JAPAN 撮影再開をお楽しみに!