TAKAKAZU SAISHU
西周 孝和
29歳 |
バリスタ |
千葉県出身 |
ゲイ |
#009 2016年4月撮影
「自分はゲイでーす!」なんて大声でカミングアウトできたら、誰も苦労はしないですよね。当時の僕にはそんな勇気は全くなく、自信の無さが露骨に出た人間で、自分でも自分が嫌いでした。
カミングアウトのきっかけになったのがFacebookでした。
旅行中に男性達と楽しく遊んでいる写真を敢えて投稿したんです。自分の口からカミングアウトする勇気は無かったのでSNSの力を借りました。
「バレてもいい、むしろバレろっ!気づけっ!」て思いながら投稿していました。もちろん反応がどう返ってくるか不安であったし、今後周りの人達はどう接してくるのだろう、嫌われるのではないかと恐怖もありました。でも自分はゲイなんだと気づいて欲しい気持ちが大きかったです。
周囲の反応というとびっくりされた方々が多かったです。
「ゲイなの?」と聞かれると、「そうだよ。ゲイだよ」って言えた自分をその時誇りに思いました。
驚きがあった周囲の反応も徐々に無くなり、みんな以前と変わらない接し方になりました。ちょっと拍子抜けというか、こんなもんなんだなと。僕が想像していた以上に周りは寛容で理解がある人達でした。
周りが受け入れてくれたこと、変わらずに接してくれていることにホッとしたのを覚えています。肩の荷が下りたそんな感じでした。
カミングアウトするきっかけやタイミングは人それぞれだし、生まれてきた環境も育った環境も、今いる環境もみんな違います。恵まれた環境もそうでない環境もあります。他人は変えられないけど、自分を変えることはできます。
今は言えます「私はゲイです」って。
そして今の自分が好きです。