TAKASATO MURATA
村田 享郷 (左)
23歳 |
グラフィックデザイナー |
愛知県出身 |
ゲイ |
#009 2016年4月撮影
僕は、物心がついたときから、セクシャルマイノリティであることに自覚がありました。
僕の地元は田舎で、内面的な多様性はなく、‘‘ゲイ”ということに劣等感を感じていました。
上京して、僕を変えてくれたのは「新宿2丁目」の存在です。
初めて訪れた新宿2丁目は賑やかで、華やかで、、なによりその空間にいる人ほとんどが‘‘ゲイ”であることが安心したのを覚えてます。
それからというもの、暇さえあれば遊びに行き、飲み屋の店子(ミセコ)を始めたり、イベントに出演したり、なにより今までいなかった友達が出来ました。
ゲイであることに劣等感を感じることはなくなり、むしろ、恵まれてると思い始めました。
あの街が僕に自信をくれたから今の僕がいます。
自分に自信を持つことができたのも、先輩方が創ってきてくれたゲイカルチャーがあったから。
僕は‘‘ゲイとして”最愛の彼と胸を張って歩いてゆきたいです。
HIROKAZU OKURA
大藏 浩一 (右)
28歳 |
ボイストレーナー |
スペイン出身 |
ゲイ |
#009 2016年4月撮影
新しい時代を切り開くきっかけを作るのは、
偉い人でも政治家でもなく
“アーティスト”だと
そう思いながら日々アーティストの卵たちを育成しています。
いつも寂しいと思う気持ちで一杯だった10代。
自分で自分のことを認めてあげることができませんでした。
人を好きになってもその人に好きと言えない苦しさが、ぼくの胸を締め付けていました。
言いたいけど、絶対に言えない。
何故ならぼくは“ゲイ”だから。
そんな自分の人生を恨んだこともありました。
ですが今では自分自身を受け入れることができ、最愛のパートナーと一緒に人生を歩んでいます。
今まで本当にいろんなことがありました。
それでも前向きに自分の人生を生きていこうと思えたのは、ぼくを受け入れ励まし勇気付けてくれた方々がいたからです。
嬉しいことにぼくが携わっている芸術の世界では、ゲイの人というのはそんなに珍しくもなく、カミングアウトしたとしても驚かれることはほとんどないんです。
というかむしろ多いですね笑
そのような中で生活しているうちに、人とは違う自分を受け入れることができたのだと思います。
“人とは違う”ということで悩んでいるみなさん
時代は今、変わろうとしています。
今は受け入れられなくても、いつかきっとそんな自分を受け入れられるようなきっかけが来るはずです。
まずは毎日笑顔で元気に過ごしてみてください。
あと”恋”もたくさんしてみてください。
歌にとって”恋”って必要なエッセンスなんです。
でもそれは歌だけじゃなくて、人生において必要なものだと思うので、好きになったら好きって勇気出して言ってみてください。
あなたの勇気が世界を変えられるかもしれません。