CHIGUSA SEKIGUCHI
関口 千草
31歳 |
ソーシャルワーカー |
神奈川県出身 |
レズビアン |
#015 2018年5月撮影
今までのカミングアウトは、いわゆる「公的」なものではなく、親しい人にだけ話していました。オープンにしてもいいかなという気持ちと、わざわざしなくてもいいかなという思いと両方あったのですが、今までは秘密の共有というか、「他の人には言わないでね」というニュアンスが強い、カミングアウトでした。
私自身、セクシャリティのことで否定されたりすることは今まであまりなく、本当に家族や友人に助けられてきたなと思っています。それと同時に、カミングアウトしたことで、相手にも秘密を抱えさせてしまい、時には嘘をつかせてしまい、辛い思いをさせてしまったこともあったなと思っています。
今回、Out In Japan に参加し、 「私のことわかって!」 というエゴのようなカミングアウトではなく、「もう大丈夫だよ。ひた隠しにしなくてもちゃんと生きていけるよ」と伝えたいです。
もちろんこれからも悩んだりして、助けてもらうこともたくさんあると思いますが、今まで支えてくれたことへの感謝を形にしたいなと思いました。
セクシュアリティは自分を形作っているものだし、自分にとっては大切なことだけど、私の全てじゃない。たくさんあるうちの1つ。だからカミングアウトも本当は必要のないことかもしれないけど、セクシュアリティや性自認、それだけじゃなくて、マイノリティでいることに生きづらさがあるのなら、そこは誰もが自分らしくいられる社会に変えていきたいです。
「思いきってみればできることをやらずにいるから悩みとなる」
これは私が母によく言われる言葉です。一人で思い悩んで何もせずにいると、そのことばかり考えてしまい、悩みになってしまいますが、やってみれば意外と大したことないことも多いです。カミングアウトをしてしまえばなかったことにはできないし、怖いけど、思い切ってみれば、何か変わるかもしれないと私は思います。