OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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MOTOKI TAMURA

田村 元樹 (右)

29歳
会社員
兵庫県出身
ゲイ

#015 2018年5月撮影

初めてのカミングアウトは、十年ほど前の夏に遡る。
当時、ノンケの友人にかなり本気で恋をしてしまった僕は、
自分のセクシュアリティと、その意味を初めて強く認識した。
努力ではどうにもならない、決して超えることのできない壁があることを。
始まったばかりの大学生活は、さながら地獄のように感じられた。
誰に相談していいのかもわからず、独りで悶々と頭を抱え、
答えの無い答えを探る日々が、永遠のように続く。
何か月か経って限界が来た頃、幸いにも友人達に打ち明ける機会を得た。
どうやら、僕の救いを求める声なき声が、彼らに届いたらしい。
「誰であっても、君は君だから」――友人の言葉が、今でも心に残っている。
あの時に真剣に自信と向き合い、苦しんだ経験がなければ、
僕は自分のセクシュアリティを肯定することは出来なかったし、
たくさんの親友を得ることも、今のパートナーと出会うこともなかっただろう。
人は、一生のうちに何度苦悩することが出来るのだろう。
どのくらいの人が、幸せな生き方を見つけられるだろう。
少なくとも言えるのは、真剣に自身と向き合い苦しんだ経験は、必ず人生の糧となるということ。

TAKASHI ISHII

石井 孝 (右)

30歳
公務員
栃木県出身
ゲイ

#015 2018年5月撮影

私は20 代前半まで自身がゲイであることに悩み、周囲にばれているのではないかと常に怯える生活をしていました。
なぜ悩み、怯えていたのか … それは私自身がゲイの世界について何も知らなかったからだと思います。当時、ゲイの世界はどこか遠い、TV の中の世界でしかありませんでした。
そんな中、ふとしたきっかけで初めてゲイバーを訪れたのが26 歳の時。
30歳となった今、行きつけのゲイバーができ、素晴らしいゲイの友人や大切なパートナーもできました。
もうゲイであることに悩んではいませんし、以前ほど周囲の反応を気にしていません。
それは私自身が、様々な経験や様々な人々との出会いを通してゲイについて理解し、ゲイとして自分らしく振舞える場所ができたからだと思います。

もし、私と同じような境遇にあり、そしてカミングアウトしようかと悩んでいたら…まず、ゲイの世界に少しずつでも足を踏み入れていくのはいかがでしょうか。
最初は怖いかもしれませんが、そこで少しずつでも様々な人と交流してみてください。きっと素晴らしい出会いや経験があると思います。
そうしてゲイの世界を知れば、それまで悩んでいたことがたいしたことないと思えるかもしれません。カミングアウトはそれから考えても遅くないかなと思います。