OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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SHOGO

SHOGO

33歳
教師
埼玉県出身
ゲイ

#015 2018年5月撮影

僕は長い間「カミングアウト」というものが理解できませんでした。自分がゲイというだけで、どうして周りにそれを言わなければいけないのか?自分のセクシャリティを言ったところで周りは困惑するだけじゃないのか。ゲイは特別なことじゃないと言い聞かせつつ、「カミングアウト」を通してゲイである自分を特別視して欲しい。そんな矛盾で傲慢な気持ちで生きていくのに嫌気がさしていました。MR GAY JAPANに選ばれた時、ゲイとしてどういう生き方をしたいかを伝えることの方が自身のセクシャリティを公表するより意味があるのではと考えるようになりました。僕はゲイであることを言い訳に捻くれたくないし、気持ちに真っ直ぐ、難しい小細工なんてしないで全力で笑って全力で泣いて生きたい。笑う時は誰よりも大きな声で顔をシワくちゃさせて笑うし、泣く時は鼻水垂らしながら涙で前が見えなくなるまで泣くし。誰の振りをするわけでもない自分を正直に見せたい。僕にとっての「カミングアウト」は自身のセクシャリティを通してどういう人間でありたいかを考える機会を作ってそれを発信するということでした。