OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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MOTONOBU FUJISHITA

藤下 征伸

30歳
会社員
埼玉県出身
ゲイ

#015 2018年5月撮影

僕は高校3年生の時、家族に初めてカミングアウトをしました。テレビに映ったイケメンを見て親や妹が「かっこいい!好き!」と言っていたので、僕も「かっこいいよね!自分も好き!」と言ったのがきっかけでした。

家族は受け入れてくれましたが、やはり最初の頃は相当悩んだそうです。初めてカミングアウトをして学んだことは、タイミングが大事であるということでした。

今回「OUT IN JAPAN」というプロジェクトに参加したことも、僕にとってはとても大きなカミングアウトで、正直に言うと不安もあるけれど、セクシュアル・マイノリティはこんなにたくさんいるよ、ひとりじゃないよ、身近にいるよって、少しでも多くの方に気付いてもらえたら嬉しいです。

ゲイとして生まれたからには、これをいかそう!ゲイだからこそできる生き方をしよう!と思い、今日まで生きてきました。セクシュアル・マイノリティのためのワークショップのボランティアスタッフをしたり、ゲイのアイドルサークルで活動をしたり。

その中で、きっと自分がゲイじゃなかったら出会わなかったたくさんの人や、たくさんの経験があって、自分はゲイとして生まれてきて良かったんじゃないかってそう思うことがたくさんありました。生まれ変わっても、自分はもう一度ゲイとして生きてみたいと思っています。

家族へカミングアウトをしてから、もう10年以上が経ちますが、まだ「まわりの目が気になってしまう」と母は言います。そんな思いのしない日が早く来てほしいです。”セクシュアル・マイノリティ”なんてくくりではなく、ひとつの”個性”として受け入れられる世の中が来たらいいと願っています。