OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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MAKOTO YAMAMOTO

山本 諒 (左)

38歳
介護職員
大阪府出身
FTM

#015 2018年5月撮影

僕はろう者でトランスジェンダーです。
現在、介護職をしています。
職場に入るときは、手術を受けて性別も名前も変更した後でした。
施設のおじいちゃんやおばあちゃんからは「オネェみたい」と言われる時もあるけど、それが「自分らしさ」だと思っています。
そうやってコミュニケーションを展開させていくことがうれしいです。
将来、映画「メゾン・デ・ヒミコ」のような、ろうLGBTQ高齢者の施設を作りたいです。
何ごとも「自分らしく」が大切、どんどん自分を好きになっていきたいです。

FUYUMI YAMAMOTO

山本 芙由美 (右)

36歳
Deaf LGBTQ Center代表
大阪府出身
クイア

#015 2018年5月撮影

はじめまして。
ろうLGBTQを支援する団体Deaf LGBTQ Centerの代表をしています。
「ろう者」、そして「セクシュアルマイノリティ」の立場から
LGBTQ手話単語の開発、ピアカウンセリング、研修など、様々な活動をしています。

パートナーの諒さんはろう者で、トランスジェンダーです。
私たちは2006年に出会い、2013年に戸籍婚をしました。
諒さんの手話はとても魅力的で、見る人をどんどん惹きつけます。

私は諒さんと一緒にいることで、セクシュアルマイノリティに対する
偏見や無理解を様々な視点から考えられるようになりました。
私たちのセクシュアリティが噂話の対象にされ、好奇の目で見られたり、差別的に語られる体験もし、聴者コミュニティだけでなく、ろうコミュニティの中でも、セクシュアルマイノリティに対する偏見や無理解は強いと感じるようになりました。

また、日本には「出る杭は打たれる」という諺があるように、
「言わない文化」があり、日本人は個人よりも集団を大切にする傾向があると思います。
しかし、一方では日本のろう文化は「言う文化」であり、自分の権利を主張するのを恐れないこともあります。
言わないと誰も気づかないからです。

そのような中、私たちはろうコミュニティや聴者コミュニティ、LGBTQコミュニティにいる
Ally(アライ/協力者)の人たちとの連帯を大切に、活動を進めていきたいです。