OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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SHION HATTORI

服部 志音

53歳
会社員
大阪府出身
MTF

#015 2018年5月撮影

15年前に私の中に芽生えたのは「なぜ私は男性なんだろう?」と言う疑問でした
そしてこの答えを出すまで5年かかりました。
何度も自問自答し、不安と闘い、そのような中から出した答えが…

「女性として生きたい」

でもカミングアウトとなると、やはり二の足を踏んでしまいました。
日々の生活を送る中もっと女性になりたい、男性という要素をゼロに近づけたい
そのためには家族にも知ってもらいたいと言うところから家族へカミングアウト。
実際、家族は賛成も反対もしませんでしたが完全に受け入れは出来なかったようです。

ただ

家族よりも私の中で問題だったのは勤務先でした。
しかし、勤務先でのカミングアウトは思わぬところから

元々三交代勤務だったので当然夜勤もありました。
年齢的な体力の衰えやホルモン療法をしていく中で体調不良を起こしてきてため
上司に自分の性別の事、体調のことを正直に話し勤務内容を変更してもらいました。
この事を切っ掛けに勤務先でもカミングアウトする事を決意し実行に移したのです。

結果

同僚からは「なんか安心した」「もっと早く言ってくれたらよかったのに」
「話しやすくなった」と言われることが多く、少し拍子抜けでした(笑)

実際「カミングアウト」って何でしょう

どんな生き方をしていても私は私。何も本質は変わりません。
本当の自分をさらけ出す、本当の自分を知ってもらう

そこに本当の人生の歩みが始まるのだと思えるようになりました。

マイノリティである事は何も恥ずかしい事ではありません。
胸を張って堂々と生きて生きませんか。

私はこれからもずっと胸を張って言います!

「トランスジェンダーの服部志音です。よろしくお願いいたします。」