OUT IN JAPAN

あなたの輝く姿が、つぎの誰かの勇気となる。
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TSUBASA KATO

加藤 翼 (左)

27歳
会社員
静岡県出身
ゲイ

#015 2018年5月撮影

来年、僕は彼と結婚をします。
もちろんここは日本で、同性婚は認められていませんし、法的に僕たちが夫夫として認められるのはまだまだ先の話だとも思っています。
ただのお遊びだと笑われるかもしれません。
だからと言って、結婚しない理由にはなりませんでした。
誰かを好きになって、好きになってくれて、ずっと一緒にいたいと思えるようになって、結婚をする。
そこに、性別や国籍や、年齢の壁は全くありません。
認められていないものだから、正式なものではないからしない、のではなく、認めてもらうために、少しでも多くの人に知ってもらうために、僕ら二人が、この日本で結婚をすることは意味のあることだと思います。
知らないから怖い。受け入れられない。
そうだとしたら、お互いを「知り合う」ことのできるチャンスが、絶対に必要だと思います。
贅沢な暮らしはできません。結婚したからと言って、僕ら二人の生活が劇的に変化することもないと思います。
しかし、大好きな家族や友人、同僚たちの前で、彼と一生の愛を誓うことは、僕ら二人にとっても、そしてそれを見守ってくれるみんなにとっても、新たな、大きな一歩になるのではないでしょうか?
病めるときも、健やかなるときも、愛をもって、生涯お互いを支え合うことを、僕たちは誓います。
この誓いが、誰かの何かのきっかけになることを僕たちは望みます。

TAKAHITO TAKEUCHI

竹内 貴仁 (右)

27歳
会社員
静岡県出身
ゲイ

#015 2018年5月撮影

僕が初めてカミングアウトをしたきっかけは面倒だったからです。
友達と恋愛なんかの話をする時、みんな当たり前のように異性間での恋愛を想定して話題にしてくると思います。そんな時にゲイとしての体験を異性間での話に置き換えながら話すことが面倒だと感じ、思い切ってカミングアウトしたのです。
当時は若く斜に構えていたので『コレで友達がいなくなっても、まぁ良いか。とりあえず言ってしまおう』くらいに考えていたのですが、意外なことに離れていく友達は多くはなかったのです。もちろんゼロではありませんでしたが。
カミングアウトは勇気がいることだと思います。でも、それを特別なことのように重く扱ってしまうと、受け取る側も相応の対応をしなければいけないのではと思ってしまうかもしれません。
それぞれの環境によってカミングアウトのしやすさは違うと思います。別にカミングアウトをしなければいけないとも思いません。ただ、しようと思った時に、気軽にできるような環境が広まればと思います。